2009年7月8日水曜日

◎映画 Angst

Gerald Kargl監督(オーストリア1983)
謎の人物Gerald Kargl監督による思弁的殺人鬼映画。DVD冒頭でユルグ・ブットゲライト監督がこの作品について長々とコメントしていることから判るように、その手の作品が好きな人はきっと気に入るであろう内容。一応スプラッターではあるものの、全体的によい意味で地味ですが、うまく説明できないので「見てください」と言いたいのですが、車椅子の幼児くらいの精神年齢の蝶ネクタイおじさんとか、動きが変な厚化粧おばあさんとか、一癖も二癖もある被害者(最近のヲタ映画見たいに「はいはい、狙いどうりでしたね、良かったですね」と言いたくなるような漫画的なものではなく、生理的に歪んでいる感じ)、犯人も最初の殺人を失敗して逃走する際の、不安と恐怖と興奮が入り混じった気持ち悪いニヤニヤ笑いの変なカメラアングルでの長廻しとか、長い独白シーン(英語字幕も無いのですが、殺人鬼についての想いを吐露しているらしいです。)、殺人シーンで、殺しているところの足元にダックスフンドだったかがしっぽを振りふり近寄ってきたりとか、とにかく、何もかもが狂っていて、奇妙な感覚に貫かれています。
これ程面白ければ間違いなくカルト化するでしょう。
日本版をリリースして欲しいです。海外版はビデオマーケットでも購入可です。

Angst Trailer http://www.youtube.com/watch?v=R3IvMYEu2ow

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