2009年6月10日水曜日

◎映画(非スプラッター)まとめ (随時追加)

「セブンス・コンチネント(The Seventh Continent)」
ミヒャエル・ハネケMichael Haneke監督作。”感情の氷河化”3部作の1作目。どこまでも冷徹に、底冷えし麻痺した心を映し出し、全感情を心停止させる。

「ザ・テロリスト/黒い水曜日(Bloody Wednesday)」監督:マーク・G・ジルヒューズ 、原案・脚本:フィリップ・ヨーダン 。友達は熊のぬいぐるみだけの孤独な主人公が、幻覚・幻聴に悩まされながらむちゃくちゃなことをする映画。ラストの銃乱射の大量殺戮~撃たれて心停止するところ(http://www.youtube.com/watch?v=8H35eaQIWZk&feature=related)とか、猛烈に興奮する。オウム事件や宅間事件に心の奥底を突き上げられた人ならきっと気に入るであろう、発狂通り魔系映画の大傑作。

「マトリックス」
必須科目。

「死の王」

「ウィッカーマン」

「ザ・チャイルド」
http://www.allcinema.net/dvd/child.html

「ソイレント・グリーン」

「モルグ 屍体消失」
内容は忘れましたが、ひんやりとした映像の感触が印象的でした。

「フィメール・トラブル(Female Trouble)」
ジョン・ウォーターズJohn Waters監督作。上っ面だけの公序良俗を重んじる世間に屁を吹きかけながら面白がるようなやっかいものにとっての永遠のマスターピース。

「フリークス(Freaks)」
トッド・ブラウニングTod Browing監督。畸形者を単なるかわいそうな人としてではなく、あたりまえの感情を持つ人間として親愛をこめて描いた映画。チャーチ・オブ・サタンhttp://www.churchofsatan.com/のアントン・ラヴェイAnton LaVeyもフェイバリットに挙げていたらしいです。

「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」
庵野秀明監督。ただただ、圧倒されます。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク(Dancer in the Dark)」
ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演。自分の中のルールと社会のルールとの折り合いをつけれる人や、もともと近似している人よりも、そうではない人は傍目には滑稽にすら見える苦しみ、時にそれは死の結果へと導く、を抱えなければならず、また、社会という第2の身体を有していない分生活で生じるストレスや不条理をその身一身で引き受けざる得なくなる。この苦悩は想像力によって幾分軽減や変換できるものの、あまりにも哀しすぎる。

「A.I.」
原案キューブリック、監督スピルバーグ作。秋葉原での通り魔事件で、モテがどうのとありましたが、あれは異性の恋人云々よりも心を許せる相手がいなかったことが自体が問題であったであろうことのように、この映画が描いているのはは母親は心の絆の象徴で、ロボットであり母胎から生まれたのではない主人公の、あらかじめ失敗することが宿命付けられていた必至のもがきでしょう。最後に救いをもたらしましたが・・・いや、更に底深い絶望の表現でしょうか。

「ファンタスティック・プラネット(英: Fantastic Planet, 原題: La Planète sauvage)」
ルネ・ラルーRené Lalou監督。「人間として大切な何かが欠けている」映画だと紹介いただいたが時間が無くて未見。

「13回目の新月のある年に」
ファスビンダーRainer Werner Fassbinder監督。主人公が自分や周りの人に翻弄され、自殺する最期の5日間の話。冷淡で酷い人ばっかりが出てくる最悪に陰惨なストーリーなのですが、監督のやさしさ(と書くにはあまりにも酷い人格の持ち主だったらしいが、やさしさだとか愛だの、否、もしかして単なる弱さや自己憐憫でしょうか)としかいえない感じが満たされているように思えます。

「REM レム(CHASING SLEEP)」
マイケル・ウォーカーMichael Walker監督。デビット・リンチの再来とか言われてるらしいです。通奏低音としての微弱ノイズのような不安感。クリーミーな映像。現実への足がかりを失いかけている人の極度の緊張の果てに弛緩した瞳に映る譫妄。

「ファントムオブパラダイス(Phantom of the Paradise)」
何の取り柄もなく 人に好かれないなら死んでしまえ 悪いことは言わない 生きたところでどうせ負け犬 死ねば音楽ぐらいは残る お前が死ねばみんな喜ぶ だらだらといつまでも生き続けるより 思い切りよく燃え尽きよう 自分ひとりだけを愛し 誰にも心を開かず どうせ人間は死ぬ運命なのさ 人生はゲームみたいなもの だまされることもあるさ 生きるなんてどうせくだらない 何の取り柄もなく 人に好かれないなら死んでしまえ 悪いことは言わない 生きたところでどうせ負け犬 死ねば音楽ぐらいは残る お前が死ねばみんな喜ぶ

「ザ・ブルード ~怒りのメタファー~」
怒ってばかりいると、醜くてキモチ悪い怪物になってしまいます。悪い感情を抱くぶんだけコブの数が増えていきます。そして、抹殺されます。人間に人間として認知されるには人間にならなければなりません。自律しなければなりません。

「恐怖の足跡」
現実に対する手ごたえの希薄さや違和感、突発的な恐怖と絶望。

「神様の愛い奴」
神軍平等兵・奥崎謙三主演。http://www.loft-prj.co.jp/kamisama/。彼のことを嘲うのは簡単ですが(いや、笑ってしまいますが)、誰もが神に仕えており、誰もが神の演出で演技しており、誰もが神であります。理解されないほどに意地っ張りになった神様は、ある種の愛嬌と困惑を撒き散らしながら、股間で手をスクスクさせます。神軍平等兵が女装する!怒号をあげる!殴る!合掌する!叱りとばす!スクスクする!!良識も神様の演出のまえに追放されます。

「光と闇」
斉藤一男:監督
http://www.logosfilm.jp/

「破片のきらめき」
http://www.geocities.jp/hahennokirameki/index.html

「精神」
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php

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